【2月24日 Xinhua News】中国の王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長は14日、160超の国と国際機関のトップが電信や書簡で中国への支援を表明し、多くの国の政府と国民が物資を寄付したと指摘。また「純金は火に強い(意志堅固な人はどのような試練にも耐えることができる)」という成語を引用し、今回の試練を切り抜けることで、中国人民はよりたくましくなって団結し、中国経済はより強固で持続可能な成長を達成すると断言した。

 「泣かないで。私だけでなく、みんなが力になってくれる」

 これは、中国の新型コロナウイルスによる肺炎との闘いを支援するため、マレーシアのミュージシャンたちのグループが制作した歌「あなたは一人じゃない」の歌詞だ。

 ▽「まさかの時の友こそ真の友」

 カンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相は今月、中国を訪問した。習近平(Xi Jinping)国家主席は、訪問が堅固な両国の友情と相互信頼を裏付け、未来を共有する両国の運命共同体の内包を体現したと評価。

 マレーシアのマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)首相は13日、習主席と電話会談を行い、「中国が感染対策に多大な努力を払っている」と述べ、中国の行動は大国としての責任を果たし、世界の健康を守っていると賞賛。習近平氏は、近隣諸国の積極的な行動を「雪中に炭を送る(人が困った時に必要な物を送って助ける)」という成語で評価し、相互扶助の精神をしっかりと示したと語った。

 一方、日本の自民党は、所属する国会議員の3月分の歳費から5000円を天引きし、新型肺炎対策支援金として総額200万円を中国に送ると決定した。

 国連開発計画(UNDP)のアヒム・シュタイナー(Achim Steiner)総裁は13日、国連は中国の新型肺炎対策を全面的に支援すると宣言。UNDPは、新型肺炎対策の最前線で活動する医療従事者を支援するため、50万ドル(1ドル=約112円)の緊急資金を投じ、必要不可欠な医療用品を寄付した。

 東日本国際大学(Higashi Nippon International University)の西園寺一晃(Kazuteru Saionji)客員教授は、ウイルスとの闘いは困難で挑戦的だが、私は中国が勝つと信じていると語った。

 ▽共有される思いやり

 中国で最も状況が深刻な湖北省(Hubei)に日本の団体が寄付したマスク2万枚の箱には、「山川異域 風月同天(山や川は異なれど、風や月は同じ空の下にある)」という詩句が書かれていた。感染の中心地となっている武漢市(Wuhan)の友好都市である大分市をはじめ、水戸市、岡山市、舞鶴市など、多数の地方自治体が中国に寄付をしてきた。

 中国と「固い絆」で結ばれた友好国パキスタンは1日、全国の公立病院の備蓄から医療用マスク30万枚、防護服800着、手袋6800組を調達し、中国に寄贈した。

 韓国も、マスク200万枚、医療用マスク100万枚、防護服10万着、ゴーグル10万組など、大量の医療用・感染症対策物資を中国に送った。

 米中ビジネス評議会(USCBC)は13日、米民間部門が中国に対し、マスク200万枚を含む医療用品を寄付したと発表した。USCBCのクレイグ・アレン(Craig Allen)会長は、「今こそ、われわれの思いやりや公益への献身を示す時だ」「特に、中国全国の勇敢な医療従事者を支援し、敬意を表したい」と述べた。

 ▽「中国、がんばれ!」

 イスラエル中部の都市テルアビブのランドマークとなっている市庁舎は13日夜、中国の国旗色のイルミネーションで彩られ、新型肺炎と闘っている中国への支持を伝えた。

 フィリピンのブリヒド・J・デュライ(Brigido J. Dulay)外務次官(民間安全保障・領事問題担当)は「中国は活力と能力が十分あり、難局を乗り切るだろうと信じている」とし、フィリピンの人々は中国の人々を「がんばれ!」と応援しているという。

 新興5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、BRICS)首脳会議の輪番議長国を務めるロシアは11日、BRICS諸国を代表して声明を発表し、「中国政府の確固たるコミットメントと断固たる試み」を支持すると表明した。

 シンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相は最近、「新型肺炎は中国で発生したかもしれないが、国籍や人種とは関係ない。ウイルスが人体に入る前パスポートを確認しない。誰もが感染する可能性がある」と強調。新型肺炎をめぐる状況は、人種問題や国際的な外交問題ではなく、公衆衛生上の問題と考えるべきだと訴えた。(c)Xinhua News/AFPBB News