【2月24日 AFP】イランで23日、国会選挙の開票結果が公表され、保守派が勝利を宣言した。一方、政府に対する国民の怒りや経済の落ち込み、候補者の半数が失格となったことを受けて、投票率は1979年のイスラム革命以降で最低となった。

 保守派の復活は、窮地に立たされているハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領に対する圧力を強めるとともに、4年前の選挙で改革・穏健派が僅差で勝利した状況からの変化を示している。

 内務省は21日に投票が行われた同選挙(208選挙区)の95%の結果を公表。勝利した候補者の氏名を明らかにしたが、所属政党は明示していない。

 保守系日刊紙ケイハン(Kayhan)は「反米候補らの勝利、トランプ(ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領)に新たな打撃」と勝利を称賛し、「人々は改革派を不適格とした」としてロウハニ師支持者らに言及した。画期的な核合意から米国が離脱したことや政治・経済危機が山積みとなりロウハニ師への支持は弱まっている。

 アブドルレザ・ラハマニファズリ(Abdolreza Rahmani Fazli)内相によると、投票率は42.6%で、過去40年間で最低だった。

 選挙の2日前には、新型コロナウイルスで同国初の感染者が発表されていた。(c)AFP/Abhik Kumar Chanda