【2月24日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは23日、第27節が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は3-0でワトフォード(Watford FC)に快勝し、4位チェルシー(Chelsea)との勝ち点差を維持した。

 首位を独走するリバプール(Liverpool FC)の優勝がほぼ確実となる中、プレミアリーグは4位チェルシーから12位サウサンプトン(Southampton FC)まで勝ち点わずか10差という、欧州カップ戦の出場権争いに注目が移っている。

 試合前、1958年に独ミュンヘン(Munich)で起きた飛行機事故を生き延びた英雄で、先日この世を去ったハリー・グレッグ(Harry Gregg)氏を追悼したユナイテッドは、新戦力のブルーノ・フェルナンデス(Bruno Fernandes)が前半に加入後初ゴールとなる先制PKを決めると、後半にはアントニー・マルシアル(Anthony Martial)とメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)が見事なゴールを決めて快勝した。

 シーズンを通じて安定感を欠くユナイテッドだが、それでもチェルシーとわずか3差の41ポイントにまで勝ち点を伸ばし、5位に浮上している。対するワトフォードは19位に沈んでいる。

 オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、マンオブザマッチに輝いたフェルナンデスを称賛し「素晴らしいプレーだった」「彼の存在が、まわりの選手を勢いづけている。常にボールをほしがり、司令塔になっている」とコメントした。

「彼のことはとてもうれしい。ファンに対しても仕事をしてくれたし、マンチェスター・ユナイテッドの一員にふさわしい資質を示している。素晴らしい戦力補強だ」

 8位のウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)も3-0で最下位ノリッジ・シティ(Norwich City)に完勝し、ユナイテッドとの勝ち点2差をキープした。

 アーセナル(Arsenal)はピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)の2得点の活躍でエバートン(Everton)に3-2で競り勝ち、こちらも来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の出場権争いに名乗りを上げた。

 リーグ戦7試合負けなしのアーセナルは9位に浮上し、滑り込みでのチャンピオンズリーグ出場に望みをつないだ。プレミアリーグは現在2位のマンチェスター・シティ(Manchester City)が同大会への2年間の出場禁止処分を受けているため、シティの異議申し立てが却下されれば、5位でもチャンピオンズリーグに出場できる可能性がある。(c)AFP/John WEAVER