【2月24日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2020 Mexico Championship)は23日、メキシコの首都メキシコ市のチャプルテペクGC(Club De Golf Chapultepec、パー71)で最終日が行われ、米国のパトリック・リード(Patrick Reed)が通算18アンダーで逆転優勝を果たした。

 元マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)覇者のリードは、フラストレーションのたまる展開だったフロントナインを我慢強く粘って「67」をマーク。他の上位選手が脱落していく中で4ストローク伸ばして優勝を飾った。

 15番から17番の3連続バーディーで2打差の首位に立つと、最後はその差がものを言い、最終18番ではティーショットを大きく右に曲げたがボギーで踏みとどまり、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)を1打差で振り切った。

 リードの世界ゴルフ選手権での優勝は、当時は米フロリダ州のドーラル(Doral)が会場で、キャデラック選手権(Cadillac Championship)と呼ばれていた2014年のこの大会以来、2回目となる。

 リードは「すごく報われた思いだ」「逆転でWGC2勝目を挙げることができたし、特に15番以降の終わらせ方が良かった。最終ホールはかっこ悪かったけど、仕事をやり遂げるためには必要だった」とコメントした。

 この日スコアを6ストローク伸ばしたデシャンボーは、後半開始からの5ホールで4バーディーを奪い、14番では4メートル強のバーディーパットを沈めて首位に立ったが、17番で3パットをたたいたことが取り返しのつかないダメージとなり、通算17アンダーの2位でフィニッシュした。

 1打差の単独首位で出たジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)は序盤に崩れ、スコアを2ストローク落として6位タイに終わった。

 この大会で優勝すれば世界ランキング1位に浮上できたスペインのジョン・ラーム(Jon Rahm)は、出だしの5ホール中4ホールでバーディーを記録して一時首位タイに立ったが、後半は2バーディー2ボギーと伸ばしきれず、この日1アンダーのエリック・ファン・ローエン(Erik van Rooyen、南アフリカ)と並ぶ通算15アンダーの3位タイとなった。

 世界1位のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)はスコアを三つ伸ばし、通算14アンダーの単独5位で大会を終えた。松山英樹(Hideki Matsuyama)は4アンダー「67」を記録し、トーマス、タイレル・ハットン(Tyrrell Hatton、イングランド)と並ぶ同13アンダーの6位タイでフィニッシュした。(c)AFP