【2月23日 AFP】天皇陛下は23日、60歳の誕生日を迎えられた。これに先立って記者会見に臨んだ天皇陛下は、皇后雅子さまが長年にわたるストレス性の体調不良から回復途上にあるものの、今も「体調には波」があると述べられた。

　昨年行われた天皇陛下の即位に関する儀式すべてに出席されるほどだった雅子さまの健康状態は、国内で大きな話題となっている。

　昨年は一連の公式行事に参加され、体調不良から回復されたとの期待が高まったが、天皇陛下は雅子さまが「いまだ回復途上」にあると説明。

　雅子さまの体調について陛下は記者団に対し、「大きい行事の後や行事が続いた場合には、疲れがしばらく残る傾向があります」と述べ、「決して無理をすることなく、これからもできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います」と話された。

　さらに雅子さまについて、「公私にわたり良き相談相手」と評された。

　米ハーバード大学（Harvard University）や英オックスフォード大学（University of Oxford）で学び、有望な外交官だった雅子さまは、1993年に結婚し、皇室入りされた。

　宮内庁は2004年、雅子さまがストレスによる適応障害の治療を受けられていることを発表。公務の一部を取り止めざるを得ない状況となった。(c)AFP