2020.02.24

LIFESTYLE

こんなに楽しい空間の使い方があったとは! バス通りに面した三角敷地に建つ和モダン住宅のすごいアイディア!!

北側のバス通りから見た家の外観。設計は建築家、岸本和彦氏。

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随所に和を感じさせるモダンな家。ガレージに納まるのは、いい具合に年月を経た2 台のワーゲン。家もクルマも、ずっと昔からここにあったような気がしてくる。雑誌『エンジン』の人気企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。今回は楽しいアイディア溢れる和モダンの家を紹介。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

ワーゲンは毎日の足

表面を黒く焼いた杉材が、家の壁面を覆う齋尾智明さん(38歳)のお宅。クルマは2台のヴィンテージ・ワーゲンだが、家は随所に日本建築のエッセンスが散りばめられた、現代的な住宅だ。この組み合わせが、なんとも個性的である。

北側のバス通りから見た齋尾邸は、南側からの眺めとは異なるモダンなもの。2階には大きな窓が設けられているが、バスの乗客と目が合うレベルに窓は存在しない。車庫の扉は4枚の格子戸で、軽く簡単に移動できる。

齋尾さんがこれまで乗ってきたクルマは、フォルクスワーゲンばかりだ。学生時代、クルマを求めて近所の中古車販売店を訪ねたところ、そこはワーゲン専門店。ビートルを手に入れると、すぐに同メーカーの古いクルマの虜となった。現在もバスのようなタイプII(1956年型)と、タイプIIIバリアント(1967年型)を所有している。雨の降らない日は、片道1時間半の道のりを、タイプIIでオフィスまで。ただし雨の日は別だ。クルマが錆びる恐れがあるので、公共交通機関を利用する。多くのヴィンテージ・ワーゲン愛好家と同様、洗車は行わない。一方タイプIIIは、奥さんのリクエストもあって選んだものだが、マニュアル・シフト車だ。そのため奥様はAT限定だった免許を取り直し、毎日の脚にしている。こうして2台のヴィンテージ・ワーゲンは、齋尾家の通勤や買い物、時にはレジャーにと、日々活躍しているのである。

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