【2月22日 AFP】(更新、写真追加)韓国疾病予防管理局(KCDC)は22日午前、新たに142人の新型コロナウイルス感染者が報告されたと発表した。韓国の感染者は346人になった。また、新たに1人が死亡し、韓国の死者は2人になった。

 新たに感染が確認された人のうち92人は南部・慶尚北(North Gyeongsang)道清道(Cheongdo)郡の清道大南病院(Cheongdo Daenam Hospital)の患者や職員に関係しているという。

 金剛立(キム・ガンリプ、Kim Gang-lip)保健福祉次官は報道陣に対し、感染していると診断されたこの病院の患者の多くは、精神病棟の入院患者だと述べた。死亡した2人もこの病院に入院中だった。

 南部・大邱(Daegu)にある新興宗教団体「新天地イエス教会(Shincheonji Church of Jesus)」関係の感染者は150人を超えた。

 この団体の集団感染は61歳の女性から始まった。女性は今月10日に発熱したものの、新型ウイルスに感染していると診断される前に、同団体の大邱支部で少なくとも4回の礼拝に参加していた。

 韓国疾病予防管理局によると、大邱では同団体の信徒約9300人が自宅にとどまるよう要請されたか、施設に隔離されているという。その中の544人が何らかの症状を訴えていると保健当局者が明らかにした。

 大邱の約27キロ南に位置する清道は、同団体のイ・マンヒ(Lee Man-hee)教祖の出身地。郡当局者は21日、3週間前に同病院が所有するホールでイ教祖の兄の葬儀が3日間にわたって行われたと明らかにしていた。

 韓国政府は21日、大邱と清道を「特別管理地域」に指定した。在韓米軍は、米軍人に、最近、新天地協会を訪れたことがあれば自主検疫をするよう指示した。大邱には米軍人と民間人、およびその家族合わせて約1万人がいる。

 新天地イエス教会は多数の感染者を出して地元に心配を掛けていることを謝罪し、全国で礼拝や集会の実施を見合わせると発表した。(c)AFP