【2月22日 AFP】スペインで、地下4メートルにつくられた偽造たばこ工場に閉じ込められ、呼吸困難に陥っていたウクライナ人労働者6人が警察に救出された。現地警察当局と欧州警察機構(Europol、ユーロポール)が21日、発表した。欧州連合(EU)圏内で、偽造たばこの地下工場が見つかったのは初めてだという。

 ヤミたばこ工場は先週、スペイン南部アンダルシア(Andalusia)自治州マラガ(Malaga)県の山あいの町モンダ(Monda)で摘発された。家畜小屋の地下につくられており、警察発表によると1時間に3500本以上の生産が可能で、居住空間やベッドもあった。

 警察が内部を捜索したところ、呼吸困難で苦しむ労働者6人が見つかった。地下に空気を送り込むため設置されていた発電機が、ガス欠で止まっていたためだという。

 警察は今月13日に、たばこ偽造に関与したとして容疑者20人を逮捕していたが、工場内に6人が閉じ込められている事実について供述した容疑者は誰もおらず、6人は「運を天に任せるがまま」放置されていた。

 空気が薄くなってきたことに気付いた6人は地下から脱出しようとしたが、出口は外からふさがれていた。6人は叫んだり、出口をふさぐコンテナをたたいたりして助けを求めたが、地下は防音になっていたため地上の警官の耳には届かなかったという。

 その後、夜までに警察が地下工場を発見。出入り口に置かれていたコンテナをフォークリフトでどかし、6人の発見・救出に至った。

 映像は見つかった地下工場内を調べる治安警察官、20日撮影。(c)AFP