【2月21日 AFP】世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2020 Mexico Championship)は20日、メキシコの首都メキシコ市のチャプルテペクGC(Club De Golf Chapultepec、パー71)で開幕し、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は2位と2打差の6アンダーで、史上2人目となる選手権4大会全制覇に向けて首位発進した。

 2015年以来となる世界ランキング1位に立っているマキロイは、2ホール目となったパー5の11番でイーグルを記録すると、上がり2ホールをバーディーとしてホールアウトし、4アンダー「67」で初日を終えたマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)通算2勝のバッバ・ワトソン(Bubba Watson、米国)と第99回全米プロゴルフ選手権(2017 PGA Championship)を制したジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)を2位タイに抑えた。

 上位は混戦となっており、ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)やコーリー・コナーズ(Corey Conners、カナダ)、ビリー・ホーシェル(Billy Horschel、米国)、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)の4選手が3アンダーで4位タイとなっている。

 マキロイは「ボールを遠くまで飛ばすことができ、それをうまくいかせた」とコメントした。「4番ではライの判断を誤ってボギーが一つあったが、それ以外はとても堅実なラウンドだった」

 先日のジェネシス・インビテーショナル(Genesis Invitational 2020)で、3日目を終えて首位タイとなっていたマキロイだが、優勝したアダム・スコット(Adam Scott、オーストラリア)に食らいつけず、5位タイでフィニッシュして今大会を迎えている。

 2014年にブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2014)を、2015年にキャデラックマッチプレー選手権(Cadillac Match Play 2015)を制しているマキロイは、昨年11月にHSBCチャンピオンズ(WGC-HSBC Champions 2019)で初優勝を飾っており、仮に今大会を制すれば世界ゴルフ選手権の「グランドスラム(4大会制覇)」を達成する。

 これまでに4大会をすべて制覇しているのは、前年のメキシコ選手権でマキロイを2位に抑えて優勝したダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)しかいない。

 マキロイは「最初にここに来たのは2017年で、36ホールを終えた時点では首位に立っていたと思うが、結局優勝できなかった」「昨年は2位だった」と話した。

「この場所もこのコースも気に入っている。標高が高い場所でも常にうまくプレーできている。今年こそ一つ上にいくことができればうれしい」

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は2アンダーで8位タイにつけている。(c)AFP