【2月21日 AFP】男子テニス、世界ランク3位のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が20日、長年抱えていた膝の問題を解決するため手術に踏み切り、戦列復帰するのは全仏オープンテニス(French Open 2020)以降になると明らかにした。

 四大大会(グランドスラム)通算20勝を誇るフェデラーは自身のフェイスブック(Facebook)アカウントに、スイスで19日に手術を受け、5月24日から6月7日まで開催される全仏オープンを含めしばらくツアーを欠場する見通しだと発表した。

「このため、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2020)、ボゴタ(Bogota、でのエキシビション)、マイアミ・オープン(Miami Open 2020)、そして全仏オープンを見送ることになる」

 キャリア通算103勝を誇るフェデラーは、可能であれば手術は回避する意向だったものの、右膝の状態がそれを許さなかったと説明。グラス(芝)コートで復帰し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)で通算9度目の優勝を目指すとしている。歴史的名勝負となった昨年の同大会決勝では、2本のマッチポイントを握りながらもノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れた。

 昨年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)ではベスト4入りを果たしたフェデラーは、「ずっと右脚に悩まされていた」「どうにかやり過ごせることを願っていたが、検査してチームと話し合った結果、昨日スイスで関節鏡視下手術を受けることに決めた」「手術の後、これが正しいかったこと、そして必ず完治するという医師のお墨付きをもらった」「再びプレーに戻ることが待ちきれない。芝で会おう」とつづった。

 2009年の全仏王者フェデラーが、同大会を欠場するのはここ5シーズンで4回目。これで今年のローラン・ギャロスでは、通算12度の大会制覇を誇る往年のライバル、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)がフェデラーと並ぶグランドスラム通算20勝目を記録する可能性が高まった。

 フェデラーは2016年2月にも左膝の手術を受けており、この年はわずか7大会の出場にとどまった。しかしながら、このときの6か月間の休養が報われて翌年には全豪オープンとウィンブルドンでタイトルを獲得。2020年シーズンは全豪オープンの1大会でプレーしただけで、再びジョコビッチの前に準決勝敗退となった。(c)AFP