【2月22日 CNS】中国・西安市(Xi’an)にある秦始皇帝陵博物院(Emperor Qinshihuang’s Mausoleum Site Museum)は18日、同院が運営を再開後、全国の医療関係者に1年を通して無料開放することを明らかにした。

 秦始皇帝陵博物院は、秦始皇兵馬俑博物館を中心に、秦始皇陵遺跡公園を合わせた大型の遺跡博物院。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの人が集う場所での交差感染を防止するため、同博物院は先月24日より営業を休止せざるを得なくなった。その代わりとして、インターネット上で「博物館シリーズ」と銘打ったイベントを準備し、家を出ることなく、精緻な文化財を鑑賞できることにした。

 同時に、特別なオンライン教育活動を準備し、従来とは異なる形で「秦俑」と「秦文化」を知る機会を設けた。12日より、毎週月曜から金曜まで毎日「秦俑百問ミニ講堂」と名付けたプログラムを開講し、同博物院が開院40年以来、来場者が最も興味を持つ問題について、専門の解説者が音声で講義を行っている。

 西安市文化旅行局は、ウイルスとの最前線で闘い続けている医療関係者に敬意を表するため、全市の34か所の重点景勝地と博物館を、運営再開の日から2020年12月31日までの期間、全国の医療関係者に対して入場料無料で開放することを明らかにした。

 医療関係者は、身分証明書(医師証あるいは看護師証)を提示すれば無料で景勝地と博物館の見学が可能となる。

 西安の曲江(Qujiang)新区では、運営再開の日から2020年の最終日までの期間、「西安城壁景勝地」「大唐芙蓉園」などの文化景勝地に無料で入場できるほか、文化公演の鑑賞や老舗料理店での食事の費用を免除されるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News