【2月21日 CNS】中国国家鉄路集団(以下、国鉄集団)は19日、今年の1月10日から2月18日までの40日間の全国の鉄道旅客は2億1000万人で、前年の春節(旧正月、Lunar New Year)時期に比べて48.3%の減少となったと発表した。

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 国鉄集団によると、旧正月前の15日間(1月10日から24日)の旅客は全国で1億6800万人、1日平均旅客人数は延べ1120万人で、前年の同じ時期に比べ17.2%増加した。

 一方、旧正月後25日間(1月25日から2月18日)では、旅客総数延べ4248万人、1日平均旅客人数延べ170万人、前年同時期比83.9%の減少となった。

 同集団の関係部門の責任者の話によると、旧正月前15日間は路線増設、車両能力増強、電子チケット推進などのほか、ネットのオンラインチケット空き待ちシステムや駅の乗降サービスの強化で、例年通りの輸送を確保した。

 旧正月後25日は、駅と列車の新型コロナウイルス感染対策を果断に実施。人員と物資を緊急輸送し、現地政府に協力して濃厚接触者の検査を行い、従業員の健康を守った。

 また、生活物資輸送を強化し、中国と欧州を結ぶ国際鉄道の物資輸送に優先安全レーンを設け、国際鉄道重点プロジェクトの建設再開を進め、国内企業の操業再開を支援した。

 統計によると、1月21日から2月18日までの期間、1億1800万枚のチケット払い戻しを手数料なしで行い、感染対策の人員7747人と7289回で物資11万3000トンを運んだ。濃厚接触者の車内検査を2300回実施し、発熱した旅客631人を下車させている。

 年初からの累計で、全国の鉄道の貨物輸送量は5億5000万トンで前年比で横ばい。中国―欧州の国際列車の貨物輸送量は20フィート(約6メートル)コンテナサイズ換算で前年比2.3%増の8万箱、鉄道建設重点工事28か所、384か所の工事現場で建設が進んでいる。(c)CNS/JCM/AFPBB News