【2月25日 CNS】中国・財政部は先ごろ、2019年の全国宝くじの販売が前年比で17.5%減、金額で894億1800万元(約1兆4000億円)減となったことを明らかにした。これは、2015年にインターネット宝くじの販売停止をしたために3.8%減となって以来の落ち込みとなる。

 財政部によると、全国の宝くじの売り上げは、前年比17.5%減の4220億5300万元(約6兆7000億円)だった。このうち、福利宝くじ機構の売り上げは同14.8%減の1912億3800万元(約3兆円)、スポーツ宝くじ機構は同19.6%減の2308億1500万元(約3兆6500億円)。年間を通して、四川省宝くじだけが販売増となった。

 2019年は1月に前年同期比25.1%増となった以外は、11か月連続でマイナスだった。6月と7月は前年同期比40%減となり、10月は同34%減となった。

 6月と7月の減少の主な原因は、2018年のサッカーワールドカップ開催時の「サッカーくじ」の販売が多かったためで、10月は年初にスポーツくじなどのルールの調整を行った影響と、国慶節期間に宝くじ販売を休止した影響によるとしている。

 今年の宝くじ市場の見通しについて、あるメディアは、販売は予断を許さない状況にあり、悲観的な予測では売り上げが4000億元(約6兆3300億円)を切ることもあり得るという。(c)CNS/JCM/AFPBB News