カンボジア入港のクルーズ船、足止めの乗客らの感染なし 喜びの下船
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【2月19日 AFP】カンボジア南部シアヌークビル(Sihanoukville)へ入港していたクルーズ船「ウエステルダム(Westerdam)」内に残っていた乗客について、新型コロナウイルスに感染していないことが確認されたとして、19日、数十人の乗客が喜びの下船を果たした。
ウエステルダムは、乗船者らが新型ウイルスに感染している恐れがあるとして、5か国から入港を拒否された後、今月13日シアヌークビルへ入港していた。
その直後に乗客数百人は、基礎的な検査を受けただけで下船を許可されたが、後にその中の一人だった83歳の米国人女性が、乗り継ぎのために入ったマレーシアで新型ウイルスに感染していることが判明。
これ以外に感染が報告されている人は現時点ではいないとはいえ、ウエステルダムの乗客らが自由に移動することで、ウイルスが拡散するのではないかとの懸念が生じた。
この米国人女性の感染確認後、同船に残っていた乗客らは船内にとどまるよう指示を受けていたが、1週間の足止めの後、全員ウイルスに感染していないことが確認された。
シアヌークビル州がAFPに伝えたところによると、700人以上いる乗員について検体の採取が進められているという。
ただ同船の運航会社は19日夜、この乗員らを乗せて出港準備をしていることを明らかにした。(c)AFP/Suy SE