【2月19日 AFP】インド伝統の水牛レースにかじ取り役として出場し新記録を打ち立て、その猛烈な速さから「世界最速の男」ウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏にも例えられた男性が、レースで敗れる一幕があった。

 建設作業員のスリニバス・ゴウダ(Srinivas Gowda)さん(28)は先月31日、南部カルナタカ(Karnataka)州で行われた毎年恒例の水牛レース「カンバラ(Kambala)」で、ぬかるみに設けられた142.50メートルのコースを水牛2頭と共に13.62秒で駆け抜け、新記録を樹立。

 この記録は100メートルに換算すると9.55秒に相当するため、ジャマイカの元陸上選手ウサイン・ボルト氏の世界記録9.58秒が引き合いに出されるなど、鍛え抜かれた肉体を持つゴウダさんを称賛する声がソーシャルメディアで相次ぎ、スポーツ相から陸上競技のトライアルを受けるよう招待された。

 しかし地元メディアによると、ニシャント・シェティ(Nishant Shetty)さんと水牛はゴウダさんを破り、143メートルを13.61秒で疾走。この記録は100メートルに換算すると9.51秒となる。(c)AFP