【2月23日 CNS】中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)では近頃、新型コロナウイルス感染による肺炎に対応するため、10を超える大学の学生寮が医学的観察用の隔離施設として利用されることになり、学生らの私物は別途保管された。「武漢海洋専修学院」は288部屋の学生寮を明け渡し、17日午前、新型肺炎の濃密接触者の第1陣が入寮した。

 同校の校長によると、12日に隔離施設として申請後、校内で計5回通知を行い、武漢在住の学校幹部と学生ボランティアら230人が寮生の引っ越しを手伝い、学生寮の整理と掃除を3日かけて終わらせたという。

 新たに隔離施設となった建物は、1人1部屋で各部屋にはエアコン、湯沸かし器、洗面所を配備。新しい布団、タオル、歯ブラシなどの生活用品もそろえてある。廊下には「ここは隔離施設です。交差感染しないために、部屋を出ないでください」との張り紙がある。

 校長は、学生らの私物は別途管理し、全過程を録画するとともに学生に一人一人説明を行い、理解と支持を取り付けたという。利用期間が過ぎた後は、全区域を完全に洗浄・消毒する。

 隔離された人々が気持ちよく過ごせるよう、施設内にはWifiネットワークを配備した。また、10日間で造られた新型肺炎専門病院「火神山医院」の基準で新たに机と椅子を500セット購入したという。