【2月26日 CNS】中国・チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ラサ市(Lhasa)政府は10日、地元の暦による「チベット正月」が近づく中、住民が正月を祝う物品をインターネットで購入すれば、自宅に届けることを発表した。新型コロナウイルスの感染による肺炎が拡大する中、市場などに人が集まるのを避けるための措置。

 チベットでは例年のこの時期、正月飾りやバター、香布、特産品の果物「人参果」などを求めて多くの農牧民がラサ市を訪れる。ラサ市のツールン・ジョルガ市場監督管理局長は10日、新型肺炎の感染拡大を防ぐため、ネット購入と直接配送サービスを強化すると発表。企業と連携し、微信(ウィーチャット、WeChat)で豊富な品種から手頃な値段の物品を購入できるようにし、自宅まで直接届ける。

 ラサ市の新型ウイルス流行対策指導チーム副担当の呉亜松(Wu Yasong)氏によると、2月10日時点で、チベットで新型肺炎と診断された患者は1人だけで、チベット自治区第三人民病院で治療を受け、容体は安定している。患者と濃密接触した人も隔離しており、新しい感染例はない。(c)CNS/JCM/AFPBB News