【2月19日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は18日、決勝トーナメント1回戦第1戦が各地で行われ、ホームのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が1-0でリバプール(Liverpool FC)に先勝した。

 アトレティコはかつてのような巧みな試合運びで王者リバプールを沈め、準々決勝進出への望みを広げた。

 熱気の渦巻くワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で、チームはサウル(Saul Niguez)が開始早々に先制ゴールを決めて大歓声を浴びると、その後は守備のギアを入れてリバプールを窒息させ、前回王者に枠内シュートを1本も許さなかった。後半の決定機でアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が足を滑らせていなければ、猛攻を受けることが予想される敵地での第2戦に向けて、2点のアドバンテージを手に入れていた可能性もあった。

 この状況でも、まだリバプールが逆転での勝ち上がりを決めるという見方が有力だが、アトレティコファンが試合終了のホイッスルと同時にピッチ上でガッツポーズを見せる選手に向かって雄たけびを上げた光景は、第2戦へ臨むチームに期待を抱かせるものだった。

 チームを率いるディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、「忘れられない一夜になった」「まだ勝ち上がりが決まったわけではないが、世界最高のチームを倒した」と喜んだ。

 一方のリバプールは、シメオネ監督がホームの観客をたきつける中、相手の芝居がかったアクションと主審の判定にいら立ちを募らせた。それでもユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、本拠地アンフィールド(Anfield)での第2戦では、今度は自分たちのファンがベスト16入りを後押ししてくれると期待している。

 タッチライン際でのシメオネ監督のオーバーアクションについて聞かれたクロップ監督は、「まったく、あれこそエネルギーだ!」と話しながらも、「正直に言って、(第2戦では)私があそこまでやる必要はないだろう。私の方はもう少し試合に集中したい」と続けた。

「次はわれわれのファンも用意ができているはずだ。ようこそアンフィールドへ! まだ勝負は決まっていない」 (c)AFP