【2月19日 AFP】シリア政府軍は18日、反体制派の最後の主要拠点がある同国北西部への攻撃を続けた。多数の民間人が避難を強いられており、人道上の大惨事になる懸念がいっそう高まっている。

 シリアでは過去3か月足らずの期間に、およそ90万人が自宅や避難所からの退去を強いられている。冬のさなかに多数の人々が野宿を迫られている。

 国連(UN)は、このうちおよそ50万人は子どもだとし、雪に覆われた避難民キャンプで厳しい環境にさらされ、死亡する子どもが出ていると指摘した。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)のデービッド・スワンソン(David Swanson)報道官は、「直近4日間だけで、新たに約4万3000人が特に戦闘の激しいアレッポ(Aleppo)西部から避難した」と述べた。

 18日の攻撃では少なくとも2人の民間人が死亡。そのうち1人はロシアの空爆で、もう1人はシリア政権側の爆撃で亡くなった。

 シリア政権側を支持するイランの国営メディアは、アレッポ県での砲撃により、イラン革命防衛隊(IRGC)の隊員1人が死亡したと伝えた。

 国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン(Save the Children)」によると、凍えるような厳しい寒さと避難所の劣悪な居住環境が原因で、少なくとも子ども7人が死亡。そのうちの1人はわずか生後7か月の赤ちゃんだったという。(c)AFP/Jean Marc Mojon