【2月21日 CNS】中国・国務院の「共同予防抑制機構」は17日、新型コロナウイルスによる肺炎に関する医療・救護の進行状況を説明し、市民が関心を持つ一連の問題について回答した。また、専門家によると、既存の薬や中国医学の伝統薬が治療に効果があるという。

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■13日連続で患者数が減少、予防も抑制も可能

 国家衛生健康委員会医政医管局の郭燕紅(Guo Yanhong)監察官によると、新型肺炎は予防・抑制が可能という。16日時点で、治愈・退院した患者は1万人を超え、湖北省(Hubei)以外で新たに確認された患者の数は13日連続で減少。これらは予防・抑制の対策が成果を上げていることの証しとしている。

 治癒・退院した患者は、約90%が軽症、10%が重症と重篤者だ。患者の発病から感染確定までの時間は、全国平均で4.95日となっている。武漢市(Wuhan)の状況には大きな変化が現れており、重症者の占める比率が当初の38%から18%まで下がっている。

■「リン酸クロロキン」が有効

 科技部生物センターの孫燕栄(Sun Yanrong)副主任によると、専門家チームが詳細・検討した結果、販売が開始されてから長い年数がたつ薬「リン酸クロロキン」は、多数の患者群に広範に投与する場合の安全性はコントロール可能なものであり、臨床の研究結果からみると新型肺炎の治療に効果があると判断する。

 同時に、専門家チームとして、臨床救命の差し迫った需要に基づき、この薬を早急に「診療指図書」に組み入れ、臨床使用範囲を拡大することを一致推奨するとしている。

■「清肺排毒湯」が有効

 国家中医薬管理局科技司の李昱(Li Yu)司長によると、国家衛生健康委員会は6日、管理局と共同で、全土に対し中国医学の伝統薬「清肺排毒湯」の使用を推奨する旨を通知した。10省57病院で701人の患者に「清肺排毒湯」を投与し観察した結果、130人が治愈・退院、51人は症状がなくなり、268人は症状が改善、212人は症状が安定し悪化しなかったという。

 詳細データのある351人について分析すると、「清肺排毒湯」を服用する前に112人は体温が37.3℃を上回っていたが、服薬1日後で51.8%、服薬6日後で94.6%の患者の体温は正常になった。また、だるさや吐き気、のどの痛みなどの症状にも顕著な治療効果が見られた。

■血漿投与による治療も効果的

 前述の郭監察官によると、治癒患者の回復期の血漿(けっしょう)を重症・重篤患者に対して投与することは非常に効果的手段であり、現在の臨床の中で、すでに著しい治療効果が確認されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News