【2月18日 AFP】五輪で2個の金メダルを獲得している陸上女子短距離のシェリー・アン・フレイザー・プライス(Shelly-Ann Fraser-Pryce、ジャマイカ)は17日、100メートルの連覇を目指す来年の第18回世界陸上オレゴン大会(World Athletics Championships Oregon 21)が現役最後の大会になるかもしれないと明かした。

 2017年に息子のザイオン(Zyon)君を出産し競技から離れていた33歳のフレイザー・プライスだが、昨年9月の第17回世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)でメジャー大会に復帰。女子100メートルで前人未到の4度目の優勝を果たし、世界陸上で手にした金メダルの数は九つになった。

 来年の世界陸上までに34歳になっているフレイザー・プライスは、ドイツ・ベルリンで行われたローレウス・ワールド・スポーツ・アワード(2020 Laureus World Sports Awards)の授賞式を前に「東京(五輪)の後、母国にとても近い(米オレゴン州・)ユージーン(Eugene)での世界陸上に前回王者として臨む」とコメントした。

「ジャマイカから(飛行機で)数時間だし、全員ではないにしても、家族の多くを招待できる母国に近い場所で引退できれば、キャリアのハイライトになると思う」「今は1年ずつ考えている。その決断を下せるのは東京の後」

 100メートルでは北京五輪ロンドン五輪で連覇を果たしたフレイザー・プライスは、2016年のリオデジャネイロ五輪こそ銅メダルに甘んじたが、東京五輪で3度目の優勝を目指している。

 7月24日に開幕が迫る東京五輪を見据え、調整中のフレイザー・プライスは「調子は良い。この2年間は素晴らしい旅路だったし、東京に向けて準備する上でモチベーションは高くなった」と話した。(c)AFP