【2月18日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は17日、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)のフランシス・マルテス(Francis Martes)投手が、ドーピング検査で1年間で2度目の陽性反応を示したとして、162試合の出場停止処分を科したと発表した。

 ドミニカ共和国出身のマルテスは、禁止薬物のアナボリックステロイド、ボルデノン(boldenone)に陽性反応を示し、2020年シーズンの全試合を欠場することになった。24歳の同投手は、パフォーマンス向上物質のクロミフェン(clomiphene)が検出され、昨年3月にも80試合の出場停止処分が下されていた。

 マルテスはアストロズのプレシーズンのトレーニングキャンプに参加していたが、開幕ロースターからは外れるとみられていた。

 A.J.ヒンチ(A.J.Hinch)監督とジェフ・ルーノウ(Jeff Luhnow)ゼネラルマネジャー(GM)の解任につながったサイン盗み問題で揺らいでいるアストロズは、マルテスの行為に対して遺憾の意を表した。

 アストロズは発表文の中で「われわれの球団では、選手たちはMLBの薬物防止・治療共同プログラムによる教育を受けている」「選手が規定に違反するのは、いかなる場合も残念だ。フランシスがこの経験から学び、前進することを願っている」と記した。(c)AFP