新型コロナウイルス、中国本土での死者1800人超に
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【2月18日 AFP】(更新)中国国家衛生健康委員会(NHC)は18日、中国本土の新型コロナウイルスによる死者が98人増え、1868人となったと発表した。
中部・湖北(Hubei)省で昨年12月に初めて確認された新型コロナウイルス「COVID-19」の感染者は、中国本土で7万2500人近くに上っている。
18日に報告された中国本土の新規感染者数は1886人で、前日から減少し、1日当たりの新規感染者数としては今月最低となった。湖北省以外での新規感染者はわずか79人で、今月4日の890人から大幅に減っており、1月23日以来最低となっている。
また新たな死者の大多数は流行の中心地となっている湖北省内で発生しており、それ以外の地域では5人だった。
湖北省はウイルス封じ込めのために封鎖状態にあり、省内では数千万人が事実上の検疫下に置かれている。
世界保健機関(WHO)は同日、新型コロナウイルスに対する世界的な過剰反応に注意を呼び掛けた。世界各地でマスクなどの買いだめや、見本市、イベント、スポーツ大会などの中止が広がっており、クルーズ船旅行も警戒されている。
中国本土での感染者は7万2500人近くに上り、世界でも数百人が感染しているが、WHOは流行地圏外での感染者の割合は「わずか」で、新型コロナウイルスの致死率は比較的低いと強調している。
また渡航制限は必要ないとの立場を示してきたWHOは、集団感染例が発生したクルーズ船旅行についても、世界の全クルーズ船の運航を中止する措置には疑問を呈している。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はスイスのジュネーブで記者団に対し、「状況と釣り合った措置が講じられるべきだ。一律的な措置は助けにはならないかもしれない」と語った。
一方でWHOは、ウイルス封じ込めのために大胆な措置を取ったとして中国の対応を評価した。
NHCによると、1万2000人超が回復して退院したという。(c)AFP