【2月17日 AFP】メキシコの首都メキシコ市のチャプルテペック(Chapultepec)動物園で大人気のジャイアントパンダ、シンシン(Xin Xin)とシュアンシュアン(Shuan Shuan)は、園の関係者らによると唯一無二の存在だ。それは、中国に所有権がない世界でただ2頭のジャイアントパンダだからだという。

 2頭はメキシコで生まれた。名前は中国語だが、「所有権はメキシコにある」とラファエル・ティナヘロ(Rafael Tinajero)園長はAFPに語った。

 シンシンとシュアンシュアンは、1975年に中国政府からメキシコに贈られたつがいのパンダ、迎迎(Ying Ying)と佩佩(Pe Pe)が残した最後の子孫たちだそうだ。

 中国は1980年にパンダに関する政策を転換し、野生パンダ保護活動への支援と引き換えに短期間の貸し出しのみを行うと決定した。だが、迎迎と佩佩は政策転換前にメキシコにやって来たため、子孫を中国に返還する必要はないのだという。(c)AFP/Yussel GONZALEZ