【2月17日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2020)第2戦ラリー・スウェーデン(2020 Rally Sweden)は16日、最終日が行われ、トヨタ(Toyota)のエルフィン・エバンス(Elfyn Evans、英国)が開幕ステージからトップを守りきっての完全優勝を飾った。

 今季フォード(Ford)からトヨタに加入したエバンスは、移籍後2戦目で早くも勝利を飾り、WRC通算2勝目を挙げた。またこの結果、エバンスは年間順位でもヒュンダイ(Hyundai)のティエリー・ヌービル(Thierry Neuville、ベルギー)に並ぶトップタイに立っている。

 フォード時代の2017年に挙げたウェールズ・ラリーGB(Wales Rally GB 2017)以来の勝利を手にしたエバンスは「新しいチームになじむのは決して簡単じゃないけど、ここ(トヨタ)のみんなのおかげでその仕事はとても簡単だった」と話した。

 最終日のパワーステージは「チャンス」を追い求めず、ステージ6位で乗り切って確実に優勝した。本人は「非常にやっかいに見えた。チャンスを狙いにいくには、あまりにも不安だった」と話している。

 開幕戦のラリー・モンテカルロ(Rallye Monte-Carlo 2020)でクラッシュによるリタイアに終わっていた前年王者オット・タナック(Ott Tanak、エストニア)は、エバンスとわずか12.7秒差の2位に入り、ヒュンダイ移籍後の初ポイントを獲得した。

 タナックは「モンテカルロのことがあったから、今回は完走し、マシンの走行距離を伸ばし、ポイントを手に入れることが重要だった。最高レベルで競うことはできなかったが、それでも順調に進歩している」とコメントした。(c)AFP