【2月20日 CNS】中国の汽車工業協会の13日の発表によると、1月の自動車生産・販売台数がともに大幅に減少した。生産台数は前年同期比24.6%減の178万3000台(前月比33.5%減)、販売数は同18.0%減の194万1000台(同27.0%減)だった。

 春節(旧正月、Lunar New Year)休暇のため1月の有効出勤日は17日しかなく、昨年より5日少なかったこと、一部企業は休暇を前倒ししたために出勤日が少なくなったことが要因としている。また、新型コロナウイルスによる感染の影響については、同協会の判断として、すでに春節休暇に近づいていたため限定的だったとしている。

 乗用車の生産台数は前年同期比27.6%減の144万4000台(前月比33.9%減)、販売数は同20.2%減の161万4000台(同27.1%減)で、減少幅は自動車全体を上回った。

 新エネルギー自動車の生産台数は前年同期比55.4%減の4万台、販売数は同54.4%減の4万4000台となった。そのうち、乗用車の生産台数は同56.3%減の3万5000台、販売数は同54.5%減の3万9000台、商用車は生産数が同37.4%減の5000台、販売数が同51.7%減の5000台だった。

 協会は、新型ウイルスの自動車産業への影響について300社を超える自動車企業および部品企業に対するインタビューの結果、短期的な影響は、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)時を上回り、生産・販売は大幅な減少となるとみている。

 ウイルスの感染が過ぎ去ると、抑えられていた消費者の消費・需要が短期的に戻り、自動車販売はやや短いピークを迎える。1年の中では前半が低く後半が高くなる。年間を通すと、今年の自動車市場は楽観できない状況にあるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News