【2月17日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーは16日、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)のダリル・モリー(Daryl Morey)ゼネラルマネジャー(GM)のツイートが発端となった中国との関係悪化で、「数億ドル」の損失を想定しなければならないと話した。

 この問題では、NBAが中国でのプレシーズンマッチを控えていた昨年10月、モリーGMが香港の反政府デモを支持する内容のつぶやきを投稿したことに中国側が猛反発し、同国のスポンサー企業が離れる事態になった。また中国には熱心なNBAファンが多数いるが、国営中国中央テレビ(CCTV)はNBAの放送を取りやめ、中継は現在も再開されていない。

 この件について、コミッショナーはオールスターゲーム2020(2020 NBA All-Star Game)の開催地シカゴで「損失の規模は数億ドルになるだろう」と話した。

「おそらく4億ドル(約440億円)弱か、あるいはそれに足らないくらいかもしれない」「しかし莫大(ばくだい)な額だ」「逃げ出すつもりはないが、中国でのビジネスに恒久的なダメージがあるかについては、見当がつかない」

 コミッショナーは、中国でのNBA放送もいずれは再開されるだろうと話す一方で、具体的なタイミングについては言及しなかった。(c)AFP