【2月17日 AFP】19-20スペイン1部リーグは16日、第24節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は終盤の失点でセルタ(Celta de Vigo)と2-2で引き分けて連勝が止まり、前日勝利した2位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差は1に縮まった。

 リーグ5連勝で首位に浮上していたレアルは、昨年11月から離脱していたエデン・アザール(Eden Hazard)がこの一戦で待望の復帰を果たした。また、同じく1億ユーロ(約118億円)プレーヤーのギャレス・ベイル(Gareth Bale)も先発出場し、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)と共に前線にはスター選手が勢ぞろいした。

 しかしホームのレアルは7分、イアゴ・アスパス(Iago Aspas)のパスに抜け出したフョードル・スモロフ(Fyodor Smolov)に低弾道のシュートを決められ、先制を許した。

 前半の残りを支配したレアルの豪華な先発メンバーは、攻撃面で複雑かつ創造的な素早いパス交換を見せたが、決定力の低さと相手の手堅い守備により、ゴールを決められなかった。

 しかし52分、この試合で何度か左サイドを駆け上がっていたマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)が低いクロスを送ると、トニ・クロース(Toni Kroos)がこれに合わせてスコアを1-1にした。クロースがセルタ戦でゴールを挙げるのは6シーズン連続となる。

 さらに65分、印象的なプレーを見せていたアザールがGKルベン・ブランコ(Ruben Blanco)に倒されPKを獲得すると、これをセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)がゴールの隅に蹴り込んだ。

 しかし、攻撃する勇気を再び手にしたセルタは85分、途中出場となったデニス・スアレス(Denis Suarez)がペナルティーエリアの端で一線になっていたレアル最終ラインの間を通す鋭いパスを送ると、2分前にピッチに入ったばかりだったサンティ・ミナ(Santi Mina)が抜け出し、GKティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)から同点弾を奪った。

 レアルの選手たちは試合前、中国語で「がんばれ、中国!」と書かれた白のシャツを着用してピッチに登場し、新型コロナウイルスの感染が拡大する同国に向けてメッセージを送った。

 また試合中には、ピッチ上の広告板に「武漢(Wuhan)! がんばれ! われわれは皆さんを応援する!」という英語のメッセージが流れた。

 2位バルセロナが3位ヘタフェ(Getafe CF)に勝利したことで、その差は10ポイントにまで広がっていたが、この日セビージャFC(Sevilla FC)は最下位RCDエスパニョール(RCD Espanyol)と2-2で引き分けたため、3位浮上の機会を逃した。(c)AFP