【2月16日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のオールスターゲーム(NBA All-Star Game)の最優秀選手賞(MVP)が、1月にヘリコプター墜落事故で亡くなったロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の元スーパースターにちなんだ「コービー・ブライアント賞(Kobe Bryant Award)」となることが分かった。アダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが15日に発表した。

 コミッショナーは「コービー・ブライアントの名はNBAオールスターと同義であり、われわれのスポーツを世界中で祝おうというオールスターの精神を体現している」「彼は常にベストの中のベストの選手と対戦することを楽しみ、世界中の無数のファンのために最高レベルのプレーを披露した」とコメントした。

 ブライアント氏は1月26日、ヘリコプターの墜落事故により娘のジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんら8人とともに命を落とし、前週には親族による葬儀が行われた。

 16日のオールスターでは、レブロン・ジェームズ(LeBron James)率いるチームがバスケットボール選手だったジアナさんの背番号2、ヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)のチームがブライアント氏の24番のユニホームをそれぞれ着けて試合に臨む。

 15日には、何人かのオールスター選手がブライアント氏について語り、アデトクンポは同氏との思い出や、NBAに残した財産について口にした。

「今回のフォーマットは素晴らしい」「みんな真剣にプレーして競い合いたくなる。各クオーターに勝つチャンスがあるから本気度が高まる」「僕たちが24、チームレブロンが2を着けるのも非常に光栄だ。明日のゲームでコービーとジジへの気持ちを示すのに、これ以上の方法は望めなかった」

 オールスターで4回のMVPを獲得しているブライアント氏について、アデトクンポは「僕らの世代にとってのマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)」だと話している。

「ここ数年間の彼は、僕にとって師匠のような存在で、いつもそこにいてくれた」「レギュラーシーズンも、プレーオフも、必要ならいつでも手を差し伸べると言い、言葉通りいつもそこにいてくれた。僕が助言を求めればメールや電話をくれた」

「小さい頃から僕のアイドルだった。彼はバスケットボールや、他の選手にたくさんのものを返した選手の一人。どんなに偉大でも、それだけのことができる選手は多くない」

 24日には、レイカーズの本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)でブライアント氏の追悼式が行われる予定となっている。(c)AFP