【2月18日 CNS】新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡大の影響で1月24日から休園している北京動物園(Beijing Zoo)は8日、通信アプリ「微信(ウィーチャット、WeChat)」の公式アカウントで「インターネット動物園」を立ち上げた。動物の様子をビデオやカメラで撮影して公開し、飼育員の観察記録や動物に関する知識も紹介している。

 北京動物園は休園中、新型肺炎対策で消毒や検査を徹底し、飼料の品質を厳しく管理している。一方、動物の飼育や訓練などの環境は従来と変わっていないため、休園の間も市民に動物に親しんでもらおうと、ネットによる公開を始めた。

 内容は1日おきに更新。初回となった2月8日の元宵節(春節後の最初の満月の日、旧暦1月15日)は「マエガミホエジカのささやかな幸せ」と題し、家族に関する知られざるエピソードや、飼育員との触れあいを紹介している。

 広報担当者は「5000回近く視聴されていて、反応はいいですね。コメント欄には『自宅でかわいい動物を見られて楽しい』という書き込みが多数あります」と手応えを感じている。「自宅にいながら市民が動物に親しみ、飼育、訓練、消毒などに励む飼育員の仕事ぶりも知ってもらえれば」とも話している。

 今後、動物園が再開した後も「ネット動物園」は継続していくという。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News