【2月22日 CNS】新型コロナウイルスにより、国内外の観光客にも人気がある中国・甘粛省(Gansu)敦煌(Dunhuang)の世界文化遺産・莫高窟(ばっこうくつ、Mogao Caves)も1月24日から一時閉鎖されている。その間も敦煌文化に魅力に触れてもらうと、敦煌研究院(Dunhuang Research Academy)はインターネットを通じたさまざまなサービスを展開している。

 敦煌研究院は、莫高窟の写真や資料を集積し、ネット上の「デジタル敦煌」で公開。春夏秋冬それぞれの莫高窟の様子をまとめた。四季折々の景色や、カラフルな壁画など、自宅にいながら「オンラインツアー」を体験できるようにした。

 さらに「敦煌歳時記」というプログラムも用意。中国の伝統的祭りや二十四節気に関する話題について、敦煌の壁画や彫像、文献資料と組み合わせ、いにしえの人々の知恵やライフスタイルを紹介する。敦煌の壁画の優雅さを、音楽と共に伝える「和光敦煌」というプログラムもある。

 また、「シルクロードの文化交流 吐蕃時代の芸術珍品展」もインターネットで公開する予定。7~9世紀のチベットの王国・吐蕃(Tibetan Empire)をテーマにした世界初の展示で、120を超える貴重なコレクションを通じ、吐蕃時代の文化・芸術と、シルクロード文化との交流を示す。(c)CNS/JCM/AFPBB News