【2月18日 CNS】中国民用航空局は12日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染の影響を受ける中、中国と46か国の間で710路線の運航を継続すると発表した。

 同局国際司の梁楠(Liang Nan)司長は「感染拡大の影響で、中国と外国の航空会社がフライト数の削減を迫られる事情は十分理解しており、必要なフライト調整を積極的に行っている。同時に、チャーター便の手配、承認を迅速に進め、中国と海外双方向の旅客の足止め問題の解決を図っている」「幾つかの国では、中国路線の暫時停止や入境制限など過度な対応が見られる。このような政府の行政指令や制限措置は、世界の国際運輸市場にマイナス影響を与え、外国人が自身の国に帰れないことを含め、旅客に多大な不便をもたらす」と話した。

 また、「国連の国際民間航空機関(ICAO)は1月30日と2月4日、条約加盟国政府が世界保健機関(WHO)のアドバイスに従い、国際間の旅行と貿易の制限措置を取らず、『国際保健規則(IHR)』に合致しない制限措置を強制せず、国際航空運輸への不必要な消極的影響を回避するよう告知した。また、国際航空運送協会(IATA)やアジア太平洋航空会社協会(AAPA)など業界組織が中国の防疫対策を称賛し、各国政府に過度な対応をしないようアピールした」と状況について説明した。

 40余りの国の航空当局が11日までに前向きな回答を寄せ、中国の防疫対策を支持しているという。日本、英国、フランス、ドイツなどは行政手段での路線運航制限を行っておらず、引き続き状況観察するとしている。46か国・710路線の毎週の合計運航便数は2610便、6大陸の120都市を結んでいる。

 ウイルス感染発生以来、同局は国内航空会社の協力を得てチャーター便を手配し、日本、タイ、マレーシアなどに足止め中の中国人の帰国の便宜を図っている。

「関係各国はWHOとICAOのアドバイスに従い、速やかに制限を撤回してほしい。中国は各国と協調し、厳格な防疫措置を取り、旅客の健康を各国と共同で保障する」。梁司長はこう呼びかけた。(c)CNS/JCM/AFPBB News