【2月16日 AFP】19-20フランス・リーグ1は15日、第25節の試合が行われ、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を欠くパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、下位アミアン(Amiens SC)と4-4の引き分けに終わった。

 試合は降格圏のアミアンが前半40分までに3-0とリードし、金星をつかむかに見えたが、そこから猛反撃を見せたPSGは17歳のタンギ・クアシ(Tanguy Kouassi)の2ゴールなどで4-3と逆転。しかし最後はアミアンのセール・ギラシ(Serhou Guirassy)に後半アディショナルタイムの同点弾を浴び、シーソーゲームは痛み分けとなった。

 PSGはあばら骨を痛めているネイマールが1日を最後に戦列を離れており、また欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)とのアウェーゲームを18日に控える中でエムバペを温存した。

 しかしネイマールがドルトムントとの決勝トーナメント1回戦第1戦に間に合うかは不透明で、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は仏テレビ局カナル・プリュス(Canal Plus)に対して「18日については分からない。明日の練習まで待たなくてはならない」とコメントした。

「誰もがドルトムント戦の話をするから、そのことが頭にあってこの試合に集中しきれない感じだった」「反発力と質の高さを見せたし、メンタリティーは非常に良かった。われわれは勝利にふさわしかった」

 PSGはこれで2位オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)との勝ち点差を暫定で13ポイントに広げ、一方のアミアンは昨年11月2日を最後にリーグ戦の白星がないまま降格圏に沈んでいる。

 17歳のクアシは、後半15分にユリアン・ドラクスラー(Julian Draxler)のキックに頭で合わせてトップチーム初得点を決め、1976年のリオネル・ジュスティエ(Lionel Justier)氏以降ではクラブの最年少スコアラーとなった。

 まだユース契約のクアシは、チームが攻勢を続ける中、その5分後には今度はアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)のキックから自身2点目となる同点ゴールを奪取。さらにPSGはフアン・ベルナト(Juan Bernat)の折り返しにファーサイドのマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)が合わせて今季公式戦19ゴール目を決め、大逆転勝利を収めるかに思われた。

 しかしアミアンも迎えたアディショナルタイム1分、ギラシがリーグ8点目を決めて追いついた。(c)AFP