【2月16日 AFP】ペルー北部で15日、エクアドルのサッカーファンを乗せたバスが崖下へ転落し、少なくとも8人が死亡したと当局が発表した。

 警察によると、首都リマを出発したバスは、北部マンコラ(Mancora)の自動車道を走っていた際に15メートル転落し、その衝撃で屋根の一部がはがれ、40人近くが負傷した。

 乗っていたのはエクアドルのグアヤキル(Guayaquil)をホームとするバルセロナSC(Barcelona SC)のファンで、13日にリベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2020)のスポルティング・クリスタル(Club Sporting Cristal SA)とのアウェーゲームに臨んだチームを応援するため、ペルーを訪れていた。

 エクアドルのレニン・モレノ(Lenin Moreno)大統領はツイッター(Twitter)で弔意を示し、政府として負傷者や遺族を支援していくことを約束している。

 ペルーの自動車道は、危険なカーブが多い上に保守点検がずさんで、交通標識は少なく、さらに運転手がスピードを出しがちなのにもかかわらず警察のパトロールも少ないため、非常に危険なことで知られている。政府の統計によれば、交通事故による死者は1日平均9人と、国民が最も不安視している街頭犯罪による死者数よりも多い。(c)AFP