【2月14日 AFP】フランス当局は14日、新型コロナウイルスの流行の中心地である中国・武漢(Wuhan)から自国に帰国させ、2週間にわたって海辺のリゾート地で隔離していた181人を帰宅させた。この中には、AFPの取材班3人も含まれていた。

 一行は、地中海に面したカリールルエ(Carry-le-Rouet)の保養施設に滞在していた。

 ある38歳の男性は帰宅準備をしながら、「普通の生活に戻ることができて、皆とても喜んでいる」と話した。

 この181人は、新型ウイルスが潜伏するとみられている期間は、外界との物理的な接触を断たれていた。いずれも健康に問題がないことが確認され、当局は全員に帰宅を認めた。

 体調良好で安心した人々はおのおの帰路に就いたが、先行きに不安がないわけではない。武漢のフランス語教師だという48歳の男性は、「私はぜひ(武漢に)帰りたい。でも今の状況では無理だ」と語った。(c)AFP