【2月14日 時事通信社】新型コロナウイルスの感染者が乗船している疑いがあるとして、日本などに寄港を拒まれ、予定を変更してカンボジア南部シアヌークビルに13日に入港したクルーズ船「ウエステルダム」号の搭乗者が14日、下船を開始した。

 運航会社によると、検査で感染者は確認されず、カンボジア政府が上陸を許可した。下船完了まで数日かかる見通し。同社は「偏見を持たず、事実に基づいて決定を下したカンボジアの皆さんに感謝する」との声明を出した。港にはフン・セン首相も姿を現し、乗客らを出迎えた。

 日本人5人を含む乗客乗員2257人を乗せ、1日に香港を出港したウエステルダム号は、日本やタイなどが寄港を認めず、2週間近くにわたり海上をさまよった。乗客らはチャーター機でプノンペンに移送され、帰国の途に就く予定。

 茂木敏充外相は14日の記者会見で、乗船していた日本人の内訳は乗員1人、乗客4人と明らかにした。健康状態については「いずれの方も問題ないと聞いている」と述べた。(c)時事通信社