【2月13日 AFP】フランスは13日、同国の次世代通信規格「5G」網から中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)製品を排除しない方針を明らかにした。その一方で、同社は制約の対象になり得ること、また欧州企業が優先される可能性も示唆した。

 ブリュノ・ルメール(Bruno Le Maire)経済・財務相は民放BFMに対し、「ファーウェイに対する差別はない…ファーウェイはフランスの5Gからは排除されない」と明言。

 その上でルメール氏は、特に核関連施設や軍事施設周辺では「フランス政府は国益を守るための予防策を講じる」と述べ、またノキア(Nokia)やエリクソン(Ericsson)といった「欧州の通信企業を優先することがあり得るのは理解できる」という見方を示した。

 米政府を筆頭に、ファーウェイは中国政府と過度に密接な関係にあり、同社製品がスパイ活動に悪用されるのではないかと危惧する声もある。同社はこうした批判を断固否定している。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は既に、米企業にファーウェイとの取引を禁じており、同盟諸国にも同様の対応を求めている。(c)AFP