■人為的排出量との「明らかな関連性」

 英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)」に掲載された論文の執筆者で、中国気象科学院(Chinese Academy of Meteorological Sciences)のヤン・チェン(Yang Chen)氏と中国科学院大気物理研究所(Institute of Atmospheric Physics)のジュン・ワン(Jun Wang)氏は「この増加傾向は将来においても継続し、加速する可能性が高い」と指摘する。

 さらには、人為的な温室効果ガスの排出量と異常高温日の増加との間に「明らかな関連性」が確認されたと、研究チームはAFPの取材で語った。

 チームは今後、昼夜の異常高温がもたらすリスクとその影響が、都市部の住民に対してより大きくなる可能性についても調べる予定だという。

「昼夜の異常な高温が人の健康に大きく影響するのは、人体が回復する機会をほぼ得られない状況が続くためだ」と論文の執筆者らは説明している。(c)AFP/Patrick GALEY