【2月14日 AFP】シリアの戦場や廃虚となったイエメンの都市で、ジャーナリストらは日々、暴力と破壊を目にする。しかし、時には希望や美、愛といったもののかすかな光を捉えることもある。

 バレンタインデーを記念して、AFPカメラマンが中東で撮影した印象的な愛の写真を集めた。

 AFPのサフィン・ハメド(Safin Hamed)カメラマンは先日、イラク北西部ドホーク(Dohuk)市近郊の避難民キャンプで暮らしていた、少数派ヤジディー教徒の若いカップルの結婚式に同行した。結婚式はドホーク市の簡素なホールで行われた。

「必要最低限のパーティーで、食事はなくケーキだけだった」「でも、とにかく2人は幸せだということを表して踊りたかったのだ」と、ハメド・カメラマンは振り返る。

 イエメンの首都サヌアは、反政府勢力に掌握されている。国連(UN)が世界最悪の人道危機と評する内戦の陰りの中、ムハンマド・フワイス(Mohammed Huwais)カメラマンは、結婚を祝して路上で踊る男性らを撮影した。

 荒れ果てた避難民キャンプや爆撃された町──戦争の陰りの中での結婚式は、人生を挑戦的に祝福し、より良い未来への希望を表現することでもあるのだ。(c)AFP