【2月13日 Xinhua News】中国上海市の自由貿易試験区臨港新エリアにある米テスラ(Tesla)の上海ギガファクトリーは10日、正式に生産を再開した。

 同工場の宋鋼(Song Gang)製造総監によると、中国で生産するテスラ車の部品の現地調達率は2019年末の30%から徐々に上げ、20年末には100%を達成する見込みだという。

 臨港新エリアで生産再開が許可された企業は現時点で330社、出勤従業員は推計約2万2000人となっている。

 同エリア管理委員会の朱芝松(Zhu Zhisong)常務副主任は、企業の生産再開を全力で支援すると表明。企業には各種感染予防・抑制措置を徹底した上で、整然と生産再開を推し進め、生産計画を科学的かつ合理的に立てるよう望むと語った。

 朱氏は、テスラの上海ギガファクトリーを例に挙げ、増員した600人分の宿舎確保に同委員会が協力し、マスク1万枚、体温測定器2台などの物資も緊急的に提供したと紹介。また、上海市奉賢区(Fengxian)と調整し、部品供給企業が早期に生産を再開できるようサポートしていると述べた。

 上海市では、テスラ以外の外資系工場も続々と生産を再開している。10日から通常の運営に戻った独化学大手コベストロの関係者は、同社の世界最大の生産拠点、上海化学工業区の統合拠点では、各種予防措置を厳格に実施、特に作業場と通勤バスの定期消毒や体温測定、防護用品供給を徹底しており、新型コロナウイルスによる肺炎にしっかり対応していると語った。

 米ハネウェルの中国現地法人の張宇峰(Zhang Yufeng)総裁によると、上海市、江蘇省(Jiangsu)、福建省(Fujian)、広東省(Guangdong)などにある18工場が同日生産を再開、残りの3工場は早ければ11日か12日に生産を再開する。事務職の社員はクラウドオフィスを採用し、うち95%の社員が今週は在宅勤務をするという。(c)Xinhua News/AFPBB News