【2月11日 AFP】中国当局は11日、新型コロナウイルスの流行の中心地で、封鎖が続く湖北(Hubei)省の省都武漢(Wuhan)市内の移動制限を強化し、発熱している住民には居住区以外の病院へ行くことを禁止した。

 武漢にある野生動物が売買されていた市場から発生したと考えられているこの新型ウイルスをめぐっては、これまでに中国国内で4万2600人の感染と、1016人の死亡が確認されている。

 ウイルスの封じ込めを目指した政府が武漢発着の交通機関を休止した先月23日以来、武漢は事実上の隔離状態にあり、10日には市中心部にある集合住宅が封鎖された。

 武漢市保健委員会は11日、「流行拡大を阻止する」ため、熱の症状がある住民は居住区内の指定医療機関のみでの受診が許可されると通達した。

 同委は、肺炎と診断された要観察者らに対し、病院内または病院が用意した別の施設内にとどまるよう指示している。

 武漢市はこの通達で、同市が新型ウイルスとの闘いにおいて「重要段階に入った」と記している。(c)AFP