【2月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するMFデレ・アリ(Dele Alli)は10日、新型コロナウイルスについてやゆしたと思われる内容の動画をソーシャルメディアに投稿したことについて謝罪した。この件に関しては、イングランドサッカー協会(FA)が調査を進めている。

 アリが写真・動画共有アプリ「スナップチャット(Snapchat)」に投稿した映像には、空港のラウンジでマスクをつけた自身の姿が映っており、「コロナじゃないか、音を出して聞いてほしい」というキャプションが付いていた。そして23歳のアリはカメラをアジア人男性の方に向けると、今度は殺菌消毒薬が入ったボトルを写し、「僕を捕まえるには、このウイルスはもっと速く動く必要がある」というキャプションを添えた。

 プレミアリーグのウインターブレーク中の休日に撮影されたと思われるこの動画は、批判を受けて後に削除された。

 コロナウイルスによる中国本土での死者数が1000人を超える中、FAは今回の件について説明を求めるため、アリに書簡を送ったと報じられている。

 出場停止や罰金の処分を科される可能性があるアリは、中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」に投稿した映像の中で謝罪し、ダメージを抑えようとした。

「やあ、みんな。デレだ。きのうスナップチャットに投稿した動画について自ら謝罪したい」「面白いものではなかったし、すぐそれに気づいて削除した。自分自身とクラブを失望させてしまった」

「僕があのような人間だという印象を抱いてほしくない。面白いものではなく、すぐそれに気づいて削除したから」「ジョークにすべきものではなかった。中国の皆さんに愛と思い、祈りを送る」

 メディアでの発言やソーシャルメディア上の投稿に関するFAのガイドラインでは、不適切な振る舞いをしたり、サッカーの評判を落としたりしたと思われる場合、処分の対象になる可能性があると注意喚起されている。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)のベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)は今季、チームメートのベンジャミン・メンディ(Benjamin Mendy)に対して不適切と思われるツイートをしたとして、5万ポンド(約700万円)の罰金を科されている。(c)AFP