【2月11日 AFP】米司法省は10日、米信用情報大手エクイファクス(Equifax)に対する大規模なハッキングに関与したとして、中国人民解放軍(People's Liberation Army)のハッカー4人が起訴されたと発表した。

 ウィリアム・バー(William Barr)司法長官は、4人が米国人約1億4500万人の個人情報を窃盗したと指摘。「これは米国人の個人情報に対する計画的で広範な侵害行為だ」と述べた。

 起訴状によると、中国人民解放軍第54研究所の呉志勇(Wu Zhiyong)、王乾(Wang Qian)、許可(Xu Ke)、劉磊(Liu Lei)の4被告が、ハッキング、コンピューター詐欺、経済スパイ、電子的通信手段を用いた詐欺の罪で起訴された。

 4人は20か国・34のサーバーを使い不正行為の形跡を隠していたとされ、被告らの特定には1年以上を要したという。バー長官は「これは、中国軍部隊が米国民のほぼ半数の機密情報ならびに米企業の多大な努力と知的財産を窃盗した、組織的かつ極めてあつかましい犯罪行為だ」と非難した。(c)AFP/Paul HANDLEY