【2月12日 CNS】中国国家体育総局の感染対策弁公室の劉国永(Liu Guoyong)副主任は1日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大について、「東京五輪と北京冬季五輪の代表選手の間で感染が疑われる事例は一切発生していない」と語った。

 新型肺炎の流行を受け、国家体育総局は、代表選手の安全確保のため感染対策弁公室を設置。選手たちは北京市の国家体育総局訓練局、オリンピックスポーツセンター、北京体育大学に集まり、安全な環境でトレーニングに励んでいる。

 劉氏は「今のところ、各代表チームの準備は順調に進んでいる」とした上で、「新型肺炎は選手らに大きな試練をもたらしているが、この困難な環境の中でどれだけ自分の力を発揮できるかが重要だ」と述べた。

 国内のスポーツ界は新型肺炎の影響を受けている。2月16~26日に内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)で開催予定だった第14回全国冬季運動会は延期が決定。中国プロバスケットボールリーグ(China Basketball Association)や中国サッカー・スーパーリーグ(Chinese Football Association Super League)の試合もすべて延期された。

 劉氏は「現状を考えると適切な措置だ。選手と市民の安全を最も優先しなければならない。リーグの再開は、感染状況や開催地の自治体の判断に基づくことになる」と説明した。(c)CNS/JCM/AFPBB News