【2月10日 AFP】イタリア・セリエAは9日、第23節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)はACミラン(AC Milan)とのミラノダービーに4-2で逆転勝利し、リーグ首位に浮上した。

 インテルは2点を先行されながらも後半に4点を奪い返し、前日エラス・ベローナ(Hellas Verona)に1-2で敗れたユベントス(Juventus)と勝ち点54で並ぶと、得失点差で首位に立った。

 前半、インテルがズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の対応に苦慮する中でミランは試合を支配し、40分にはそのイブラヒモビッチが頭で落としたボールをアンテ・レビッチ(Ante Rebic)が押し込んで先制。さらに、ハーフタイム直前にはイブラヒモビッチが追加点を決めた。

 それでもインテルは50分にマルセロ・ブロゾビッチ(Marcelo Brozovic)が見事なボレー弾を決めて反撃ののろしを上げると、その2分後にはアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)のパスからマティアス・ベシーノ(Matias Vecino)が得点し、試合を振り出しに戻した。

 ミランはその後イブラヒモビッチのヘディングがポストをたたいたが、インテルは70分にステファン・デ・フライ(Stefan de Vrij)の見事なダイビングヘッドで勝ち越しに成功。終了間際には途中出場のビクター・モーゼス(Victor Moses)のクロスにロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が頭で合わせ、10年ぶりのタイトル獲得への歩みを保った。

 インテルのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は「前半は今シーズン無かったような厳しい状況に置かれていたから今夜は特別だ」「しぶしぶ負けを認めざるを得ないような危険があった」「打たれてもはね返すことのできた選手たちの功績だ。つまり、私たちは特別な何かを手にする準備がととのっているということだ」「いま夢見られることについて話すのは、まだまだ時期尚早だ」

 一方でミランは、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)出場権内に浮上するチャンスを逃して10位となっている。

 イブラヒモビッチは試合後「説明がつかない。前半はほぼ完璧で、後半は逆だった」「1失点目で自信を失い、2失点目ですべてが崩れ去った」「前半のインテルは2位にいるようなチームにはみえなかったが、後半はその順位につけている理由を示した」とコメントしている。

 同日の試合で3位のラツィオ(SS Lazio)は、フェリペ・カイセド(Felipe Caicedo)の唯一の得点を守ってパルマ(Parma Calcio)に勝利し、勝ち点を53に伸ばしている。(c)AFP/Emmeline MOORE