【2月9日 Xinhua News】中国上海市から湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)へ派遣された第3陣の医療チームは7日、上海交通大学医学部の呉韜(Wu Tao)副学部長率いる研究チームが寄贈した、人工知能(AI)搭載の医療用ロボット「AirFace」2台を受け取った。ロボットは同研究チームが自主開発し、中国国内で特許を取得しており、顔認証や自然言語処理、遠隔操作などの機能を備えている。研究者や医療従事者の間で「小白(シャオバイ)」の愛称で親しまれ、現在、医療チームの派遣先である武漢市第三病院の重症者病棟に「勤務」している。

 隔離病棟に配属された小白は専門家の「分身」になることが可能。専門家がスマートフォンやタブレット、パソコンからAirFaceのシステムにログインすると、遠隔操作でロボットの前後左右の移動や、頭部にあるカメラレンズの方向を上下に調節したり旋回させることができる。これにより、医療従事者は最大限の視野で、隔離病室にいる患者の観察と診療が可能となり、患者と医療従事者間の交差感染の防止にもつながっている。(c)Xinhua News/AFPBB News