【2月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は8日、政府が新型コロナウイルスに関する規制を強化すると再入国できなくなる可能性があるため、新加入のFWオディオン・イガロ(Odion Ighalo)をスペインキャンプに帯同しないと発表した。

 ユナイテッドは1月31日の移籍期限最終日、現在新型コロナウイルスが猛威を振るう中国のスーパーリーグ(1部)に所属する上海申花(Shanghai Shenhua)から今季終了までのローンでイガロを獲得した。

 ユナイテッドは「現在の中国の状況により、新たに契約したオディオン・イガロをスペインに渡航させないことに決めた。入管が過去14日間に中国への渡航歴がある人への規制を強化した場合、彼が再入国できる保証がないからだ」と発表した。

「オディオンはマンチェスターにとどまり、チームが合宿から帰ってきたときに練習に参加できるように個人練習とフィットネスプログラムを行う」「これは引き続き状況を注視していく中での予防措置にすぎない」

 2017年にワトフォード(Watford FC)から長春亜泰(Changchun Yatai)に移籍したイガロは中国で3年間プレーしており、負傷中のマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の穴を埋める緊急のカバー役としてサインを結んだ。

 チームを率いるオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、「もちろん彼は一緒に合宿に行って選手のことを知りたかっただろうが、(入国規制が強化される)リスクをとりたくなかった」と明かした。

 ユナイテッドはウインターブレーク明けの17日、トップ4フィニッシュの行方を大きく占うチェルシー(Chelsea)とのアウェー戦を控える。(c)AFP