【2月9日 AFP】フィギュアスケート四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2020)は8日、韓国・ソウルで女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、前回女王の紀平梨花(Rika Kihira)が合計232.34点で連覇を果たした。

 冒頭のトリプルアクセルが抜け、連覇に向けて不安もよぎった紀平だったが、その後はトリプルアクセル・2回転トーループのコンビネーションを着氷させるなど堅実なスケートを披露して巻き返し、FSトップの151.16点をマークした。

 昨季はグランプリ(GP)シリーズを完全制覇した後、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)で4位に終わった紀平は、今季のNHK杯(NHK Trophy 2019)とスケート・カナダ(Skate Canada International 2019)ではいずれも2位を記録して今大会に臨んでいたが、これで初制覇を果たした昨年12月の全日本選手権(Japan Figure Skating Championships 2019)に続く優勝を飾った。

 劉永(Young You、ユ・ヨン、韓国)はともに自己ベストのFS149.68点、合計223.23点を記録し、2位に入って地元のファンを喜ばせた。韓国の選手がこの大会でメダルを獲得するのは11年ぶり。大きなミスなく滑りきった後は、満足した様子で国旗を手にしたファンの歓声に応えた。

 米国のブラディー・テネル(Bradie Tennell)が147.04点を記録し、合計222.97点で銅メダルを獲得した。

 ペアでは、世界選手権を2回制している中国の隋文静(Wenjing Sui)/韓聰(Cong Han)組が144.34点を記録し、合計217.51点をマーク。SP3位からの逆転優勝を飾った。

 彭程(Cheng Peng)/金楊(Yang Jin)組がFS137.33点、合計213.29点で僅差の2位に入り、中国勢がワンツーフィニッシュを果たした。SP首位のカナダのカーステン・ムーア・タワーズ(Kirsten Moore-Towers)/マイケル・マリナロ(Michael Marinaro)組は、合計201.80点で3位だった。(c)AFP