【2月8日 AFP】女子テニスの国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup 2020)は7日、予選ラウンドが各地で行われ、敵地でスペインと対戦した日本は、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2020)に続くまさかの黒星を喫した大坂なおみ(Naomi Osaka)が涙を流すなど、0勝2敗で初日を終え後がない状況となった。

 カルタヘナ(Cartagena)のクレーコートで行われた第1試合で世界ランク78位のサラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo)と顔を合わせた大坂は、1ゲームも奪えずに第1セットをわずか27分で落とすと、第2セットは開始から2ゲームを連取した。しかし直後にブレークバックを許し、中盤に再びサービスゲームを破られると明らかに気を落とした様子で、終盤には感情をうまくコントロールできなくなっていた。

 結局0-6、3-6で敗れた大坂は、わずか15ゲームで50本という驚きの数のアンフォーストエラーを犯し、安定感で大きく上回ったソリベストルモに軽率なパフォーマンスを利用された結果となった。

 これまでクレーコートでベストのプレーができていなかった大坂に対し、地元の観客も味方につけて金星を挙げたソリベストルモについて、スペインを率いるアナベル・メディナ・ガリゲス(Anabel Medina Garrigues)監督は、「サラがなおみにとって非常にやりづらいプレーをするのは分かっていた」「ゲームプランを完璧に遂行した」と話した。

 まさかの黒星スタートを切った日本は、続く第2試合に登場した土居美咲(Misaki Doi)も3-6、4-6でカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro)にストレート負け。スペインの決勝ラウンド進出を阻止するには、まずは大坂が対戦相手を逆にして行われる8日のシングルスでスアレス・ナバロに勝利しなくてはならない。

 四大大会(グランドスラム)2勝を誇る22歳の大坂だが、連覇を狙った先月の全豪オープンでは3回戦で15歳のコリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)に屈するなど、今年は出だしからぐらついている。2大会連続のグランドスラム優勝を果たして以降は調子を落とし、メジャー大会では4回戦を突破できていないほか、世界ランキングも10位にまで後退している。

 予選ラウンド8試合の勝利チームは、すでに前回覇者のフランス、オーストラリア、チェコ、開催国のハンガリーの出場が決まっている4月の決勝ラウンドへ進出する。(c)AFP