【2月8日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は7日、昨年8月にフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)第9戦ベルギーのサーキット、スパ・フランコルシャン(Spa-Francorchamps)で起きたフランス人ドライバーのアントワーヌ・ユベール(Anthoine Hubert)選手の死亡事故について、誰かの責任を問うのは不可能であるとの結論を発表した。

 FIAは事故に関する「徹底分析」の結果と連盟の安全部門がまとめた報告書を受けて、「単独の要因はなく、複数の要因が引き金となり重大な事故に発展した」「調査の結果、イエローフラッグの合図やサーキットの状況に適切に反応できなかったドライバーがいた証拠は何も見つからなかった」と発表した。

 ユベール選手のマシンをはじめ4台が絡んだこの事故では、米国人ドライバーのファン・マヌエル・コレア(Juan Manuel Correa)が重傷を負ったが、フランス出身のジュリアーノ・アレジ(Giuliano Alesi)とスイス出身のラルフ・ボシュング(Ralph Boschung)にけがはなかった。

 ユベール選手の死は事故の数時間後に正式に発表された。一方、足に重傷を負ったコレアは、現在もリハビリを続けている。(c)AFP